言い古されていますが、鉄の五角形の話を。
母体の鉄の三角形は、こんな構図ですね。財はお金で政を動かし、
政は任命権で官を動かし、官は規制と裁量で財を動かす。
以前はそれに対してお目付け役としてマスコミや大学教授をはじめとする
知識人がいたわけです。
が、今では、マスコミは官や政からの情報に頼るようになり、
馴れ合わない相手には、長野県の田中知事のように冷たくあしらう。
大学教授はその知識を持って御用学者となり、官や財の事業にお墨付きを与え、
代わりに予算や研究費を受け取るという構造になっています。
原子力業界で言えば、昔は僕の逆の立場とはいえ、高木仁三郎と言う人が
いましたが、いまではさびしい限りのように思えます。
#以前も書いたように広瀬隆氏では彼の代わりは務まらない。。
しかしながら、こういった癒着関係にも限界があります。それは国内でしか
通用しないということ。
健全な方向にこの五角形が向かえば、日本もしっかりとした競争力をもてるの
でしょうが、残念ながらそうでもないようです。
そんなわけで、自分としては、不遇になるかもしれませんけど、大きな目で見て
正しいと信じる道を進みたいと思います。