このごろ、タイトルに掲げた3つの発電方法が実用化されつつあります。
原子力で糧を得ているものがいうのもなんですが、このセットは
なかなかいいものです。
#このブログで書いてきたことと重複があるかもしれませんが、ご容赦ください。
前の二つの発電方法ですが、いわゆる再生可能エネルギーというものです。
二酸化炭素を発電時には出さないクリーンなエネルギーですが、
いかんせん自然任せのため、発電量に波があるのが難点です。
#ちなみに生産時からの二酸化炭素発生量を比べると、原子力発電のほうが
#太陽光発電よりも少なくなります。化石燃料から比べると1/10~1/100程度と
#どちらも圧倒的に少ないです。
現在のところは、余った電力を電力会社が買い取って、さらに電力会社が
アンシラリーサービスという作業を行って、電力網全体のバランスをとっています。
この「アンシラリーサービス」、簡単にいうと電気の需給関係の調整です。
というのは電気はその性質上「貯める」ことができないため、つねに秒単位で
発電量と使用量のバランスをとる必要があります。このバランスをとる作業を
アンシラリーサービスと呼んでいます。
ということで、発電量が一定しない自然エネルギーはやっかいというのが
今までの姿でした。
しかし、ここで家庭用燃料電池がようやく実用化されてきたことで、
状況が変わってくると思います。というのは効率の問題はあるものの、
燃料電池は発電所兼蓄電所になりうるからです。
電気が不足していれば、水素を使って発電し、電気があまれば、
水素を製造する。燃料電池の普及率が高まれば、そんな作用によって、
需給の調整がそこここで行えるようになります。
まだまだ家庭用燃料電池は出始めなので夢物語ですが、
10~20年たてば結構様子は変わっているのかもしれません。