脂が乗り切るなんてよく言います。
たいていのものは30~40歳代でもっともいい成果を出せるようです。
けど大概、20歳代でその可能性を見極められてしまうようです。
野球選手なんかでは高校で入って5年くらい、
研究者なら博士課程をまっとうする20代後半などなど。。
最盛期を迎える前に取捨選択がなされてしまいます。
もちろん、第二の人生を考えた場合には早めに判断してもらったほうが
いいのでしょうが、ほんとにこれがいいのかなぁと思うことがあります。
脂の乗り切った頃にベストになることを目指すべきところを、20代の関門を
乗り越えるがために、中途半端な完成品になってしまうことがないだろうか?
と思うわけです。
個人的にそのひどさが現れているのが音楽の世界だと思います。
これでプロか?と疑いたくなるような楽曲が溢れています。そしてその影響で
自分で歌ったほうがましだと言いたいストリートミュージシャンが溢れています。
本当ならしっかり体を作って、声を作って、表に出るべきなのに、
それを怠って出てしまう。
本当ならもっといい表現ができたはずなのに、
それをみすみす捨ててしまっているような気がします。
企業が短期的な利益を重視しすぎて失敗するように、
個人も短期的な成果を気にしすぎていないかと少し心配です。