小泉さんの改革(?)が進んでいたころ、構造改革かリフレか?
なんて議論がありました。
構造改革は、不要・不振な産業を破壊することにより、
そこからヒト・モノ・カネを成長業種に回すというものだと僕は見てました。
不良債権処理による青木建設やマイカルの倒産はその典型だったような
気がします。
一方で、リフレはお金を溢れさせてインフレにし、
不振業種を相対的に魅力のない産業にして、魅力のある成長産業に
ヒト・モノ・カネを移していこうという方策のように僕は見てました。
単純言えば、もともと10万円で同じ給料だった仕事をかたや20万円にし、
かたや10万円のままにすることによって、移動を促すものです。
リフレのほうがいいやん、というのがネットのリフレ派の主張でしたが、
なんとなく僕には違和感がありました。
何だろうと思っていたのですが、それは危機感ができないのではないか?と
いうことだったようです。今は社会のあり方を変えなければいけない時なのだ!
という認識がリフレ式では起こりそうにないな、と思いました。
小泉さんの経済政策を眺めてみると、初期は構造改革をすすめ、
その圧力が最大に達したりそな危機から方針をリフレ策に転じたようです。
その後の経過はそこそこなのかなぁと僕は思っています。
で、昨今のワーキングプアや偽装請負に関する報道(あくまで報道ですが)を
見る限りは、おそらくリフレ策をいきなりとっていたら、不振業種から
成長業種への移動は起こらなかっただろうなと感じています。
定量的な評価のしようはないですが、危機感は大切だと思いました。
よく例に挙げられる恐慌のころの話も、構造改革の後、リフレ政策を
とっているようですし。。数字には現れない何かがあるような気がします。